日帰り手術

ここ数年前から日帰り手術という言葉を耳にする機会が増えてきました。 

これは入院をしないで行う手術のことで、手術後は入院せず帰宅したいという患者さんの希望と、医療技術の進歩、内視鏡やレーザーなどの医療機器の開発に伴い、日本においても少しずつ広がってきました。 諸外国においてはアメリカでは予定手術の8割が、またイギリスでも7割が日帰り手術をおこなっています。

しかし、日帰りだから手術が容易で簡単ということではありません。 

手術前に患者さんや家族の方々が病気や治療に対し十分に理解していただくことが必要です。また帰宅後の家族の介護や協力も必要です。 

※当院では耳、鼻の病気について低侵襲の手術を採用し局所麻酔(部分的な麻酔)にて日帰り手術を可能にしております。

日帰り手術の種類

(1)耳の病気

「中耳炎できこえが良くない」、「鼓膜に穴があいている」、「みみだれがある」などの症状がある時に手術の適応となります。主に慢性中耳炎や真珠腫性中耳炎に行います。 

 

  • 手術は鼓膜を再生する鼓膜形成術と、鼓膜の裏側にある病巣を清掃する鼓室形成術があります。
  • 鼓膜形成術は約40分ほどの手術で終わり、鼓室形成術は約1時間から2時間で終わります。
  • 鼓室形成術では場合により一泊入院することもあります。 

 

いずれも手術前に十分な診察と検査、相談が必要となります。

(2)鼻の病気

  1. 慢性副鼻腔炎(蓄膿症)に対し、内視鏡を使い鼻の中から手術を行います。
    手術時間は30分から60分で終わります。
  2. 「鼻がつまる」とうったえる人に多い鼻中隔彎曲症やアレルギー性鼻炎に対しても日帰り手術は可能です。
    鼻中隔彎曲症は鼻の中のまがった軟骨を削り整えます。
    人により腫れた鼻の粘膜をレーザーで処理することもあります。
    手術は約30分で終わります。
    1)2)の手術では術後止血のため1~3日の間、鼻にガーゼを入れます。
  3. アレルギー性鼻炎のレーザー手術は片側2分程で終わります。
    手術後ガーゼは入れません。手術中に痛みは無く小学生でも可能です。

費用

みみ、鼻の手術とも健康保険が適応されます。気軽にご相談ください。

治療・手術にたいする高額療養費について

高額療養費制度は、自己負担する医療費が上限額を超えた際に、超過分が還付される制度です。

通常は保険診療で3~1割負担となりますが、高額な外来診療・入院等を受けた場合、事前に高額療養費の手続きをしていただくことにより、窓口のお支払いが自己負担限度額までとなります。「 限度額適用認定証 」は加入されている健康保険組合などに事前に申請します。(所得区分に応じて1カ月の自己負担限度額が定められます)

原則、手術の日までに限度額適用認定証をご持参していただき、保険証と併せて受付にご提示ください。

 

限度額適応認定について

  • 被保険者の所得に応じて、通院・入院の支払額が一定額軽減されます。
  • 国民健康保険の方は、お住まいの地域の市区役所で、社会保険の方は加入されている保険組合(勤務先)で認定書の申請を行います。
  • 原則、高額な治療・入院前に行い、遅くとも治療・入院時に認定書の提示があると、入院費用に適応できます。
  • 食事代は対象外、入院と外来は別計算となります。
  • 処置治療・入院前に手続きが間に合わなかった場合、一旦個人で支払い、その後高額療養費の申請を行います。